○自由学園明日館
○旧マッケーレブ邸
○旧岩崎邸
○旧古河邸
所在地:東京都台東区池之端1-3-45(電話03-3823-8340)
建築年:1896年(明治29年)
設計者:ジョサイア・コンドル
構造:木造地上2階・地下1階建

概要:
 旧岩崎邸は、三菱財閥三代目当主・岩崎久弥の私邸です。岩崎久弥は「おもてなしの達人」と言われ、来客の好みに合わせて飾る絵をすべて取り替えたという伝説があります。
 和館と洋館が並列して建てられ、洋館160坪、和館500坪という大規模なものでしたが、和館は現在一部が残るのみで、ジャコビアン様式の洋館とスイスの山小屋風の撞球場が建築当初の姿を伝えています。国の重要文化財です。
 館内の見所は数多くありますが、その一つが金唐革紙です。ヨーロッパの革製の壁紙を和紙で模したもので、明治時代には海外輸出も盛んにおこなわれました。一度は途絶えた技術ですが、復元されて旧岩崎邸の壁紙に使われています。(東京建築カレッジの研修生が卒業制作で研究・復元したこともあります)
 設計者のジョサイア・コンドルは、明治政府が招聘したいわゆる「お雇い外国人」の英国人建築家で、鹿鳴館やニコライ堂など数多くの建築物を設計し、日本の建築界に大きな影響を残しました。

 
1
北側外観。
ドームを載せた約19メートルの塔があり、その下がポーチになっています。
2
東南側外観。
トスカナ式柱頭の円柱が作るリズムが美しい。1階東側はサンルーム。
 
3
復元された金唐革紙の壁紙が張られた客室。
 
4
旧岩崎邸から坂道を下りると不忍池に着きます。蓮の花が咲いていました。