所在地:東京都北区西ヶ原1-27-39(電話03-3910-8440)
建築年:1917年(大正6年)
設計者:ジョサイア・コンドル
構造:煉瓦造地上2階・地下1階建
概要:
旧岩崎邸と同じジョサイア・コンドルの設計によるもので、陸奥宗光の邸宅跡に、古河財閥三代目当主・古河虎之助の別邸として建てられました。煉瓦造で、外壁は荒い仕上げの安山岩を使い、落ち着いた雰囲気を見せています。
旧古河邸は、和洋館並列型ではなく、洋館単独の建物です。外観はまったくの洋風なのですが、2階には床の間や違い棚、付け書院のある伝統的な和室が組み込まれています。
建物に劣らず魅力的な庭園は、斜面に沿って洋風庭園から日本庭園へと続いています。洋風庭園にはバラが植えられ、5月と10月にはたくさんの見物客が訪れます。回遊式の日本庭園の作庭は、京都の名庭師・小川治兵衛の手になります。
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南側外観。
武蔵野台地の斜面という地形に建てられた旧古河邸は、高低差を生かして、洋館と庭園を配置しています。
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洋風庭園には季節の花が咲き乱れます。
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敷地の最も低い場所に、回遊式の日本庭園があります。心字池のほとりに立つ奥の院型灯篭は国内最大といわれます。
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